スティール・ボール・ラン

各話の記事

『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦さんの『ジョジョの奇妙な冒険』第7部をアニメ化した作品です。制作は第1部から続けて david production、2026年3月19日に47分の特別編成で 1st STAGE が Netflix で世界独占配信され、2nd STAGE 以降は9月25日から毎週金曜に配信されています。

舞台は1890年のアメリカ。サンディエゴから大陸を横断する賞金レース、スティール・ボール・ランが開かれます。下半身の動かない元騎手ジョニィ・ジョースターは、鉄球を操る男ジャイロ・ツェペリと出会い、その回転に触れたことで足の指が一瞬だけ動く。そこから、彼は誰にも言わずにレースへ出ます。過去6部が血統と因縁をたどる物語だったのに対し、第7部は一度リセットされた世界の話で、見覚えのある名前の人物が少しずつ違う姿で出てくるのが特徴です。

このページでは、この作品に寄せられた海外の掲示板(4chan の /a/ 板と Reddit の r/anime・r/StardustCrusaders)の反応をまとめています。各話の記事は配信のたびに足していきます。

14年かけて、ここまで来た

第1話の記事から
第1話の記事から

ジョジョのアニメが始まったのは2012年の第1部でした。そこから第2部、第3部、第4部、第5部、第6部と順に映像化されて、14年目に第7部が来ています。海外の掲示板が最初に沸いたのは、作品の出来そのものより、ついにここまで辿り着いたという事実のほうでした。第1話の記事でいちばん多かったのが、この種の書き込みです。

「正直、このスレが本当に存在してるのがまだ信じられない」から始まる長文は、2012年に第1部を見ていた人に第7部のアニメ化を伝えたら、という想像で締められています。別の書き込みは「うわ、アニメが始まってから14年も経ってるのか!」と、ただ年数に驚いていました。

この長く待ったという感覚は、海外のファンにとって日本の読者よりも切実かもしれません。原作の第7部は2004年から2011年にかけて連載されましたが、英語圏で公式の翻訳版がそろったのはずっと後のことで、長いあいだ第7部は、断片的なミームでしか知られていない部でした。第1話の記事にも、長年ミームで見てきたのに実物には全然備えられていなかった、と書く人がいます。

1st STAGE ── 出来への評価はほぼ一色

肝心の出来については、めずらしいほど意見が割れませんでした。「この回は10点満点だわ」「音楽の使い方が全編を通して完璧だった」と並び、第3部で使われたウルムド・アブドゥルのテーマが再び流れたことや、追い上げるディエゴの効果音が第3部の時間停止の音だったことなど、過去作への目配せを一つずつ拾う書き込みが続きます。

人物では、幸運だけで勝ち進むポコロコの評判が抜けていました。「ポコロコ、漫画よりアニメのほうがオーラがすごい」という一言に、アニメから入った人の推しキャラになるだろう、という予想が並んでいます。

不満があるとすれば、原作から省かれた場面でした。「レースの終盤は原作ほど盛り上がらなかった」という感想に、47分では細かい見せ場まで入らなかったのだろう、という納得が続きます。省かれたものを名指しで惜しむ声もあって、「おれのちっちゃい馬のパレードはどこ行ったんだ」はその代表です。

2nd STAGE ── 話題をさらったのはエンディング主題歌

第2話の記事から
第2話の記事から

半年後の第2話で、掲示板の空気は一変します。理由は本編ではなく、新しいエンディング主題歌でした。スレッドの半分以上がこの話で埋まり、「みんな本編の内容より ED が嫌いって話をしてるな(笑)」と呆れる人まで出ています。

ジョジョのアニメは第1部から、エンディングに既成の洋楽をそのまま使ってきました。Yes の Roundabout、バングルスの Walk Like an Egyptian、パット・メセニー・グループの Last Train Home、サヴェージ・ガーデンの I Want You、ジョデシィの Freek’n You、ダフィの Distant Dreamer──14年にわたって、毎回どの曲が来るかを当てるのが恒例行事になっていました。第2話で流れたのは、その伝統を外れた書き下ろしの日本語ラップです。

反発の形はさまざまでした。歴代エンディングの順位表を作って最下位に置く人、自分で別の曲を当てはめた差し替え動画を貼る人、日本側の反応を持ってきて、向こうでも歌詞が薄いと言われていると報告する人。オープニングの SPIN(Kroi)のほうは「OP は完璧。」と評価が高く、そのぶん落差が強く出ています。

一方で、本編そのものの評判は第1話から落ちていません。「作画は良かった」から始まる書き込みは、いくつも褒めたあとに「マジでEDだけがダメ」で締められていました。アリゾナ砂漠に入ってミセス・ロビンスンの襲撃を受ける回で、「ジョニィ、お前サボテンのトゲが眼球にモロに刺さってるんだが…」と心配する声には、「スティール・ボール・ランは、普通なら行動不能になるレベルの怪我をキャラが平気で受けきるから、気にするな(笑)」という返信が付いています。

そして、この回でいちばん素直な喜びは配信の再開そのものでした。「ジョジョの金曜日が帰ってきたぞおおお」——半年空いた待ち時間は、ここで終わります。

第3話 ── ブンブーン一家の回

第3話の記事から
第3話の記事から

第3話でジョニィとジャイロを襲うのは、父ベンジャミンと息子二人のブンブーン一家です。原作ではあまり印象に残らない相手だったようで、このあたりの話を「全部の部の中でも最悪かもしれん」とまで言う人もいました。それをアニメの出来がひっくり返します。「ブンブーン戦は最高で、間違いなく漫画よりパワーアップしてる」という声が上がり、短く「ブンブーン一家がかっこよくなってる」と書く人も出ました。

ED をめぐる騒ぎは第2話ほどではなく、話題は本編に戻っています。ついに姿を見せたスタンドの影をめぐって、回転と波紋とスタンドの関係を考える書き込みが続きました。

第4話 ── 「スタンド」という言葉が出た回

第4話の記事から
第4話の記事から

ブンブーン一家との決着がつく第4話で、いちばん沸いたのは、ジョニィが弾丸を回したところで流れ始めた曲を、ベンジャミンが止めてしまう場面でした。歴代の主人公が勝つ場面には決まって自分の曲が流れてきたので、それを敵が先回りして止めるのは、シリーズを追ってきた人ほど笑える仕掛けです。「嘘だろ!ジョニィのテーマを止めやがった」と、ネタ半分の抗議が相次ぎました。

もう一つの山場は、マウンテン・ティムがこの土地で目覚める力を「スタンド」と名付けた場面です。「言った!あれを言った!気づいた瞬間に拍手した!」と喜ぶ声が上がり、stand という英単語がどの意味なのかをめぐる言い合いまで始まりました。一方で、アンドレが手当てもされないまま力尽きる描写には「妙に後味悪かった」という感想が多く出ています。

くり返し出てくる話題

配信の間隔

1st STAGE が出てから 2nd STAGE まで半年が空いたので、次がいつ来るのかが常に話題でした。第1話の記事にある「1話しか無いってことは週刊配信ってこと?????」には答えが付かないまま終わっています。英語吹替がもう出来ているのを根拠に一括配信を恐れる人と、英語圏では日本の放送と同じ週に吹替を出すのが普通だから根拠にならない、と返す人で分かれていました。答えが出たのは第2話の記事のほうで、「月一の待ち時間は最初だけで、今は毎週だよ」と教える書き込みが付いています。第1話の記事の最後に置いた一言が、当時の気分をよく表しています。「実際のところ、Netflixが俺たちを無限の待機ループに送り返す前の、47分間の乗馬シミュレーターだよ」

名前の元ネタは洋楽

荒木さんは人物やスタンドの名前を洋楽から取ります。ツェペリはレッド・ツェッペリン、ジョニィ・ジョースターはチャック・ベリーの Johnny B. Goode、サンドマンはメタリカの Enter Sandman、ポコロコはジャズの Un Poco Loco。英語圏の読者にとっては自分たちの音楽史がそのまま名簿になっているので、配信のたびに今回の元ネタを数え上げる人が現れます。Reddit の感想スレでは、この投稿が部をまたいで続く名物になっていて、第1話から第3話の記事でもそれぞれ全文を訳しました(第3話では、ブンブーン一家の名前がアウトキャストのアンドレ3000の本名から取られていると紹介されています)。

第7部から見ても大丈夫か

アニメから入った人からの質問も毎回出ます。前の部を全部見ていないと分からないか、第6部は飛ばしていいか──答えは人によってばらばらで、そこからシリーズ全体の順位付けが始まるのがいつもの流れです。

見る・読む

アニメは Netflix で世界独占配信されています。原作を読むなら、下の楽天ブックスからどうぞ。

『スティール・ボール・ラン』を読む

荒木飛呂彦さんの『ジョジョの奇妙な冒険』第7部で、全24巻で完結しています。アニメの 1st STAGE はおよそ1巻ぶんにあたります。

※ 表紙は楽天ブックスの商品画像です

※ 本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。

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